本文へスキップ

 
<1>ボール(ブール)の持ち方


ボールは指先に乗せ、そのまま掌を締めるように握ります。このときボールの中心は図のように中指と薬指の間に中心が来るようにします。
ボールは生きていると考え、指先で生命を与えるような気持ちが大切です。





指先に乗せたボールを、やわらかく、ゆっくりと後ろに引きます。
後ろに引きながら、ボールを巻き込むようにグッと握る感じになります。左手(利き手が右手の場合)は、バランスをとるために固定せず、自然に動かします。
日本では、軽く握るように言われる場合もありますが、フランスのラリュイ氏の個別指導で『力をいれてグッと握るように』と教えられました。
日本の指導方法とは異なりますが、ボールをコントロールするにはグッと握る方がよいようです。

<2>サークルに立つ

両足をそろえてビュットに向かって立つ

サークルに入り、気持ちを落ち着かせ、メーヌのスタートでは、まず、ビュットを投げ、次いでボールを投げることになります。
大事なことは、サークルに立つときの足の位置です。足の位置により安定性が決まります。カラダの中心が両足の真ん中にくるように立ちます。

利き足をやや前に出す立ち方もありますが、基本は両足をそろえて立つことなので、経験を積んで、自分の投げやすい立ち方を会得することがよいでしょう。

<3>ビュットを投げる


ゲームでは、ビュットの距離が重要なポイントになります。自分のチームに有利な距離、位置、相手チームが苦手とする距離などを考えて投げることが重要です。

ビュットは、親指、人差し指、中指の3本の指で、軽く、愛情を込めて持ちます。狙いをつけて、ゆっくり後ろへ引き、前に投げるときは加速をつけ柔らかく投げます。




<4>ボールを投げる

ボールの投げ方に、ポワンテとティールに大別されます。ポワンテは、ボールを転がしたり高く投げたりして、目標に近づけるための投球方法です。相手のボールよりも少しでもビュットに近ければよいので、常にビュットに近い位置を狙うわけではありません。大事なことは、自分のボールのスピンの強さ、転がる距離、投球の高さなどを充分に知っていることで、あとは自分のボールに適した着地点(ドネ)を見つけることがポイントです。

ポワンテの投球フォーム

ポワンテの投球フォームは、立位(立って投げる)と座位(しゃがんだ姿勢で投げる)があります。一般的に。短い距離(6mから8m)は座位、8m以上の長い距離は立位で投球することが多いといえますが、高齢者で背筋が弱い人は、立位で投げた方がよいでしょう。

座位の投球は、地面の凸凹や傾斜などが見易いメリットがありますが、距離感がつかみにくいというデメリットもあります。
手をついたり、膝をついたりしないように注意しましょう。

座位で投げるときは、サークルに立ち、まず着地点を決めてからしゃがみます。また、カラダがぐらつかないように練習することも必要です。

ポワンテの投げ方


ポワンテの投げ方には、ルーレット(グリュッセ)、ドウミ・ポルテ、ポルテの3通りの投げ方があります。最初は、ルーレットとドウミ・ポルテの投げ方を完全にマスターすることから始めましょう。
どんなテラン(コート)でも、狙い通りに投げられるように練習しましょう。
ルーレットは転がす投げ方です。座位で投げることが多く、長い距離には向きません。テランの状態が比較的平坦な場合に向いている投げ方といえます。

ドウミ・ポルテの投げ方

ドウミ・ポルテは、まず両足を揃えてサークルに立ちます。8メートル以下の場合には、座位で投げます。
ドウミ・ポルテを練習するために、左の写真のようなアトリエを使います。サークルの前にあるバーを越えるように、放物線を描く軌道でブールを投げます。このとき、ビュットを見て投げるのではなく、必ずブールの着地点(ドネ)を見ながら投げます。
ブールが、狙ったゾーンに止まるように練習します。狙うゾーンは、最初は6メートルからはじめ、7、8、9、10メートルと距離を変えていきます。

ティールの投げ方

ティ-ルは、ともすれば力でブールを投げようとする嫌いがあります。しかし、正しいティ-ルは、力で投げるのではなく、むしろ相手のブールの上に、自分のブールを乗せるようなつもりで投げると成功します。

大事なことは、サークルに入って、立つときの足の位置です。足の位置により、安定性が決まります。身体の重心が両足の真中にくるように立ちます。
重心が両足の真ん中に来るように立つことで安定性が高まります。膝をわずかに曲げることで体が柔軟になります。腰の位置は狙う方向にまっすぐに向けます。

必ずブールを指先に置き、ブールを巻き込むようにしながらゆっくりと腕を後ろへ引きます。腕は止めることなく前方に柔らかく振り出す感じで投げることが大切です。腕で投げるというよりも、体全体で投げる感じが大事です。

左の写真は、ティ-ルを練習するためのアトリエの一つです。
サークルの前方に置いたバーを越えるように放物線を描く軌道で、目標の位置にあるタイヤに向かって投げます。
ブールの軌道が、放物線を描くような投げ方を修得するためのアトリエですから、目標のタイヤの中に入れることよりも、軌道を重視した練習を重視します。

ティールの技術が試合の勝敗に大きく影響します。正しいフォームで投げることができるように練習することが技術向上につながります。

フランスペタンク・プロヴァンサル連盟のnofacebookで本場のゲームを観ると、ティールがゲームを左右している様子がよく分かります。日本で行われているゲームは比較的ティールすることが少ないように感じます。

 関連サイトのご案内
  国際ペタンク・プロヴァンサル連盟(フランス) https://www.fipjp.com/
   国際ペタンク指導協会Japon http://www.ciep-japon.com/
   日本ペタンク・ブール連盟 https://fjpb.web.fc2.com/


                                  https://www.petanque.co.jp   ペタンク用具の専門店

 FFPJP(フランスペタンク・プロヴァンサル連盟)のfacebookでは動画でゲームの様子などを見ることができます。
https://www.facebook.com/FFPJP-Fédération-Française-de-Pétanque-et-de-Jeu-Provençal-177571612295481/
    






copyright©2014-2019  all rights reserved.