もしもに備える(1)
- 人生はなにがあるか分からない。もしもの時に家族が困らないために、準備することも必要である。
エンディングノート
エンディングノートは、いつまでも自分らしい生き方をするためにこれまでの生き方や今後の人生への想い、自分の意思が伝えにくくなった場合でも困らないように大切な人たちへのメッセージなどを記録しておくもので、最近は、エンディングという言葉を使わず、「生き方整理帳」「わたしの覚え書き」などの名称を使っているケースが増えてきた。ノート形式で市販されているものや、パソコンソフトもある。
すべての項目について記述する必要はなく、自分の書きたい項目だけ記述すれば良い。
人生の集大成をサポートするものでもあり、元気なうちにまとめておくことが望ましいと思います。九州大学の大学院の二宮料治は年齢別の認知症発症率について次のデータを示しています。
65歳~ |
70歳~ |
75歳~ |
80歳~ |
85歳~ |
2.2% |
4.9% |
10.9% |
24.4% |
55.5% |
このデータから考えられることは、75歳くらいまでに自分の意思を明確に伝えるためにエンディングノートやリビングウイルを作成しておくことがベターだと思われる。
エンディングノートの内容
- 知ってほしい自分自身のこと 自分史を書いてみよう。
- 交際関係 万一のときの連絡先 入会している団体などの情報。
- 介護についての希望 誰に、どこで、費用の出所。
- 医療についての希望 延命治療、病名の告知、臓器影響、既往症、かかりつけ医などの情報。(リビングウイルとして)
- 葬儀・墓所についての希望 どこに、葬儀方式(菩提寺、戒名、喪主、費用)法事など。
- 財産について(遺言) 不動産、貯蓄、クレジットかーどの情報、生命保険、医療保険、年金
自治体が公開しているエンディングノートの事例
普及に熱心な自治体も多く、そのいくつかを紹介いたします。
自治体のほか、葬儀社関係や行政書士などの団体で作成されてインターネット上で公開されているものも多々あります。
狛江市 わたしの覚え書き
https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/44,78727,340,3060,html |
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エンディングノートの書き方や注意点も載せられて、細かい情報まで記録できるようになっています。市役所内の相談先や手続きについての情報も記載されています。 |
●わたしについて
私の基本情報
私の健康状態
これまでの私
今の私
●もしものときは
病気になったら
介護が必要になったら
判断能力が低下したら
●エンディング
葬儀のこと
もしものときの連絡先リスト
お墓のこと
渡したいもの
処分したいもの
遺言書
●大切な人たち
家族・親族(家系図、メッセージ)
●財産について
預貯金等の資産
借入金・保険等 |
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